UE4 への移行日記 (12)

アンリアル日記 ― 第 12 日目 (2015/3/13)

UE4 4.7.2 (8 時間)

Google Docs による個人的なメモ

UMG (アンリアル モーション グラフィックス UI システム): 僕にとってはこの UMG があるためにアンリアル・エンジンに移行するのが辛かった。Unity には NGUI という Aren Mook の絶対的に素晴らしい UI プラグインがあり、僕はこれに多大な投資をしてきたのです。NGUI を使えば数分で UI をスタイライズしてカスタマイズし、稼働させることができます。ユーザーインターフェイス/エクスペリエンスはゲーム開発の中で僕が最も好きな分野です。ですから、UMG に習熟するために大量の時間を費やすことになるでしょう。幸いにして、UMG はかなり透過的であり、ブループリントを広範囲に活用します。したがって、共通の/波及的な学習が多く可能になることでしょう。

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今や古典的になった Darkventure のアセットを使って基本的なスライス ボックスを作ると 3 分かかりました。

Virtual Reality: VR の装置を持っていないので、予想通り、何も起こりませんでした。VR に興味がないということではなくて、まだ投資していないということです。まだ時期尚早と感じるのですが (とは言え、数十年もこの分野をかじっているのです)、進歩の兆しが見えているように思われます。やがてどうなるか分かることでしょう。今のところは、通常のハードウェアで稼働するゲームを開発することに満足することにして、できるだけ多くの人々を喜ばせたいと思っています。

これは、Content Examples のレベルの最後となりました。およそ 45 時間かけてサンプルを調べたことになります。収穫 (と少なくても感じられるもの) は、皮相的かもしれませんが一応の理解です。僕は、サンプルのレベル 1 つずつを深く考察し、ノートを取り、エフェクトを再現する実験も行いました。皆さんも、Unity に慣れていれば、速くなります。ゲームエンジンの何らかの経験があるならば、さまざまな恩恵があるでしょう。

やる意味あった? ― もちろんです。ドキュメント化されている機能を体系的に探究するのに費やした時間は、最終的に、ワークフローにおける効率性の向上という配当となるはずです。Unity では、始めるやいなや、当たるを幸いにエンジンを調べて、問題にぶち当たったらググるという感じでした。

そのようなやり方でゲームを 40 本以上出してきたのですが、何ががっかりするかと言って、他のデベロッパーが映像やブログで紹介する裏技的なものを見て、自分は何て遅れたやり方をしていたのだろうかとか、5年間も非効率なやり方をしていたんだと気がつくことです。UE4 を体系的に研究することによって、もうこんなことは起きないはずです。

僕が Unity を始めた頃、勉強するために入手できる資料と言えば、ドキュメント、エンジンに関する実践本、アマチュアによる YouTube 動画がいいとこでした。それは 2010年のことでした。公式のドキュメントの多くは、まだ UnityScript だけで作られていました。ドキュメントや本、動画の質が向上するのは、何年もかかることになります。そのような場面に立ち会えることは素敵なことだとは思うのですが、しばしばストレスとなることもありました。 3DMotive Udemy ができてからようやく、自学自習ができるようになりました。直接的なビジュアルの助けと、コンテンツの比較をする実践本によって、それまでとはガラリと変わったのです。

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今日、Udemy に行ってみたところ、Building a Side-Scroller in Unreal 4 (UE4 で横スクロールを作る) という講座を見つけました。入手して、今日の残りの時間はこれに打ち込みました。

(数時間後…)

この講座は、どちらかと言うと「アセットを UE4 のサンプル横スクロール プロジェクトにエクスポートしたりする 3ds Max の初級コース」的なものだと分かりました。3ds Max の使い方がよく分からないのであれば、お薦めできますが、そうでない場合は退屈だと思います。自分がどのくらい Max に習熟しているかを再確認してから、UE4 のランチャーに付いている Learn タブを使った勉強に戻りました。

Features Tour 2014: このプロジェクトには、Content Examples でカバーされている主要テーマの概要が含まれています。博物館方式で展示されています。僕のように Content Examples を体系的に勉強する場合は、飛ばしても構わないと思います。メモ: ブループリントによる金属製手すりのアクタが素敵です。また、「半透明マテリアルによるポストプロセス エフェクト」と「セキュリティ カメラ マテリアル」のサンプルも付いていますが、これらは Content Examples ではフィーチャーされていません。

Matinee: このサンプル プロジェクトは、あまたある UE4 のシネマティックの機能を示しています。3 台のカメラを駆使した信じがたいほど複雑な戦闘シーン、多数のエフェクト、多くの高度なアニメーションなどが含まれています。これが勉強のために使えるとは素晴らしい。

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複雑な UE4 のシネマティックの「裏舞台」はサイケデリックなカオスだ。

Landscape Mountains: このレベルには、驚くほど美しい UE4 のランドスケープ機能が示されています。また、一見『パイロットウイングス』風ゲームも同梱されています。テレイン自体は、World Machine で作られています。したがって、極めてハイクオリティのアウトドア環境を生成するためには、相互運用性とそれにまつわるコストが重要となってきますね。

後は、Netflix で『Video Games: The Movie』を見て過ごします。





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